ヘルパンギーナと手足口病はエンテロウイルスによる夏風邪

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ヘルパンギーナと手足口病はエンテロウイルスによる夏風邪

☑️はじめに

さくら先輩、夏風邪が流行って来ましたね。

ゆきさん、いい機会だからヘルパンギーナと手足口病のおさらいをしておきましょう

プロローグ

Rp.
トランサミン散50% 0.5g 分3
カロナール細粒20% 0.6g 発熱疼痛時
ダイアップ坐剤6

👩👶夏風邪です。熱と喉に水疱が。

👨‍⚕️ヘルパンギーナだ。臨床所見だけで診断出来るよ。

エンテロウイルス感染で6~8月に流行。咽頭痛からの脱水に注意。高熱が出て、熱性けいれんを誘発する事も多いです。

👩‍⚕️発熱は1~3日続きます。喉の痛みが強いので塩っぱいもの、酸っぱいものは避けて。脱水症状に注意して下さい。

出典: twitter.com

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☑️ヘルパンギーナ・手足口病はエンテロウイルスによる夏風邪

ヘルパンギーナと手足口病は同じエンテロウイルスによる夏風邪ですが、ヘルパンギーナの方が熱が高くなる傾向があります。

熱性けいれんの既往があるお子さんには、あらかじめ伝えておくと良いでしょう。

記事に用いた引用は「小児科ファーストタッチ」によります。

エンテロウイルスによる夏風邪である。

口だけはヘルパンギーナ、口以外にも所見が出れば手足口病とシンプルに考えてよい。

潜伏期間は3~5日。

出典: hb.afl.rakuten.co.jp

☑️解熱剤による対症療法のみだが無菌性髄膜炎に注意

髄膜炎を続発する場合がありますが、小児の場合は頸部硬直が目立たないので、嘔吐等に注意が必要です。

3日で解熱するが、手足口病の皮疹は1週間続く。

解熱剤による対症療法しかない。

エンテロウイルスというだけあり、腸管で増殖し、糞便感染で2~4週間ウイルス排出が続く。腹痛や下痢など消化器症状を訴える場合もある。

嘔吐や腹痛を認める場合は無菌性髄膜炎を念頭に置く。

出典: hb.afl.rakuten.co.jp

☑️ヘルパンギーナ

基本的に所見による診断ですが、単純疱疹と区別がつきづらい場合は、抗体検査をする場合があります。

発熱と咽頭後壁に水疱を認めれば、ヘルパンギーナである。
周囲の流行と特徴的な咽頭所見があれば、診断は容易である。

一部のヘルパンギーナは単純ヘルペスウイルス感染症と区別するのが難しいときがある。

基本的に口腔の後ろの方ならヘルパンギーナ、前の方なら単純ヘルペスウイルス感染症だが、前にも後ろにも水疱があるときもある。

判断できない場合は、単純ヘルペスウイルス抗体検査をしつつ、抗ヘルペス薬を処方することもある。

典型的には突然の高熱で始まり、熱性けいれんを併発する頻度が高い。

出典: hb.afl.rakuten.co.jp

☑️手足口病

エンテロウイルス属に属するコクサッキーウイルスA6型は、水疱の出現が遅れたり、治癒後に爪の表面が剥がれる等、一般的な手足口病と相違があり、新型手足口病と呼ばれた事があります。

手足口病では頬粘膜に水疱ができるが、ヘルパンギーナと同様に咽頭後壁に水疱ができることもある。

手足口病にも水疱ができる。手のひらや足の裏に水疱があれな手足口病として間違いない。

四肢の水疱は発熱時から出現することが多いが、コクサッキーウイルスA6型では水疱の出現が発熱から2~3日遅れるので、最初はヘルパンギーナと診断されることも多い。

水疱が頭皮にもできる場合は手足口病ではなく水痘である。

出典: hb.afl.rakuten.co.jp

☑️検査の基準・帰宅の基準・再診のタイミング

単純疱疹との鑑別が難しい場合は、抗体検査をする場合があります。

基本的に帰宅出来ますが、口内の痛みが強く、水分摂取が出来ない場合は入院となります。薬局でも酸味や塩分の強いものは避けるように助言します。

3日しても熱が下がらない場合は再診となります。

基本的には検査不要。見た目で診断する。

単純ヘルペスウイルス感染症と鑑別するために検査することはある。

水分摂取ができる場合は帰宅としてよい

自宅で安静が基本。発熱が続く場合は36~60時間後に再診させる。

喉が痛くて水分摂取が困難となるときがあり、脱水を認めた場合は入院となる場合がある。

出典: hb.afl.rakuten.co.jp

☑️まとめ

夏風邪のおさらいをしました。

ヘルパンギーナと手足口病は臨床所見で診断されていることも分かりました。

薬局の薬剤師でも診断のプロセスを知っておくことは大事です。

各自研鑽しておきましょう。

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最終更新日2021年7月9日

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