保存期の糖尿病性腎症患者への中薬は長期転帰と関連しますか
☑️はじめに
慢性腎臓病(CKD)は、世界的に高い併存疾患率と死亡率を持ち、特に糖尿病性腎症が主要な原因の一つとされています。糖尿病患者の約20~30%がCKDを発症し、その進行が末期腎不全(ESRD)につながることが多いです。
保存期はESRDの前段階として重要ですが、保存期患者に対する有効な治療法は限られており、主にRAS阻害薬やサプリメントの研究が進んでいます。
中薬はアジア諸国で広く使用され、腎保護作用が期待されています。
これまでの研究では、中薬が腎機能の改善や腎代替療法開始の遅延に寄与する可能性が示唆されていますが、保存期糖尿病性腎症患者への適用については不明な点が多いです。
今回紹介する研究では、保存期糖尿病性腎症患者における中薬使用が長期転帰に与える影響を評価し、使用された中薬を特定することを目指しています。
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プロローグ
💻…中薬の使用は全死亡の低下(0.22vs0.56;log-rank検定:p<0.001)と関連していた。
また、全死亡リスクは調整ハザード比0.42(95%CI:0.36-0.49;p<0.001)であった。
さらに全死亡リスクは中薬の使用期間が長くなるにつれて減少し、その傾向はoverlap weight法および人口統計学的共変量の調整の有無にかかわらず、各モデル間で一貫していた。
出典: twitter.com
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