鍼治療は片頭痛患者の脳卒中リスクを軽減しますか
☑️はじめに
片頭痛は世界中で10億人以上が罹患する神経血管障害であり、障害の原因としては2番目に多い疾患です。
片側性の耐え難い頭痛に加え、吐き気、嘔吐、羞明などの症状を伴い、生活の質に深刻な影響を及ぼします。
治療は主に薬物療法が用いられますが、副作用や効果の限界から鍼治療を選択する患者もいます。
また、脳卒中は世界中で死亡や身体障害の主要な原因であり、脳卒中を発症した患者は神経障害が残ることが多いです。
近年、片頭痛が脳卒中リスクを増加させる証拠が増えており、特に前兆を伴う片頭痛はリスク因子とされています。
鍼治療は片頭痛に対する有効な代替療法とされ、また脳卒中予防にも有益である可能性があります。
今回紹介する研究では、片頭痛患者における鍼治療の脳卒中発症リスクへの長期的な予防効果を、全国規模のデータベースを用いて検討しています。
桜姐、鍼が脳卒中リスクを軽減するなんて、本当なら画期的ですね。
調整ハザード比が0.4となかなかだね。どんな研究なのかな。小雪、一緒に見てみよう。
プロローグ
💻…非鍼治療コホートと比較して、鍼治療コホートでは脳卒中のリスクが有意に減少した(調整ハザード比、0.4;95%信頼区間、0.35-0.46)。Kaplan-Meierモデルでは、19年間の追跡期間中に鍼治療を受けた片頭痛患者では、脳卒中の累積発生率が有意に低いことが示された(log-rank検定、p<0.001)。
出典: twitter.com
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