パキシル(一般名パロキセチン)を飲んでいる人が、眼科を含めて他の病院を受診するときにしなければいけない、たったひとつのこと。

心療内科に通院しているAさん(仮)は、パキシルと言う薬を飲んでいます。SSRIと呼ばれるカテゴリーの薬で、いわゆる抗うつ剤です。

パキシルは、ある理由から飲み合わせに注意が必要な薬が多い薬です。今日は、パキシルの飲み合わせの話をしたいと思います。

パキシルは飲み合わせに注意が必要な薬が多いので、お薬手帳の活用がお勧め

パキシルを飲んでいると、風邪薬のPL配合顆粒がめちゃめちゃ眠くなる

Aさんがいつものように心療内科の処方箋を持ってわたしの薬局に来られた時、電子薬歴(薬局で書いている薬のカルテです)を見ていたわたしは、数日前に内科医院から風邪薬のPL配合顆粒を処方されていたことに気づきました😲

あらら…と思いながら、わたしは頭の中でカウンターで話す内容を組み立てました。

「Aさん、こんにちは。先日内科から風邪薬が出てましたけど、眠くなりませんでした?」

「そうそう、ひどく眠くなって、飲むのを途中で止めてしまいましたよ。」

ああ、やっぱり…。

パキシルを飲んでいるとPL配合顆粒の眠気が強く出る理由は、酵素が邪魔されるから

Aさんの飲んだ風邪薬、PL配合顆粒には、鼻水鼻づまりの成分であるプロメタジンが配合されています。いわゆる抗ヒスタミンで、眠気を引き起こします💤

プロメタジンは、肝臓の酵素であるCYP2D6(シップ・ツー・ディー・シックス)で代謝、すなわち活性のないものに変えられますが、Aさんの飲んでいるパキシルは、このCYP2D6を働かなくさせてしまう性質があります。

そのため、プロメタジンが体から無くなるのに必要な時間が延長され、数回飲むうちに体内濃度が通常より高くなり、強い眠気を感じるようになるのです😵💤⤵

幸いAさんは途中で飲むのを止めて事なきを得ました。もしも飲み続けて自動車事故など起こしたら、大変な所でした🚑

Aさんには、パキシルを飲んでいる時にPL配合顆粒を飲むと眠気が強く出ることを説明し、心療内科以外の病院にかかるときは、必ずパキシルを飲んでいる事を口頭でも伝えて頂くようお願いしました。

PL配合顆粒の他にも、パキシルの飲み合わせに注意が必要な薬は多い

PL配合顆粒の他、咳止めのメジコンや、心臓の薬のβ遮断薬の中にもCYP2D6で代謝されるものがあります。ひどい浮腫が出てβ遮断薬が飲めなかったケースを目にしています。珍しい事例では、緑内障の点眼のβ遮断薬が、パキシルと併用する事で徐脈や低血圧を起こしたと言う報告もあります💊

また、乳ガンの薬のタモキシフェンはCYP2D6で活性化される為、パロキセチンを飲んでいると期待する効果が得られない場合があります💊

まとめ:パキシルを飲んでいる人は、お薬手帳を活用しましょう

このブログの読者で、パキシル(一般名はパロキセチン)を飲んでいる方がいらっしゃったら、病院と薬局で必ず申告下さい。ご協力をお願いします🙏

そして、飲んでいる薬の事で、なにか疑問があれば、薬剤師にご相談下さい。薬物療法のリスクを最少限に、効果を最大限にするのが、わたしたちの仕事です😉👍✨

読んで下さってありがとう😆💕✨

ゆきでした✨

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