腎機能正常な便秘の小児が酸化マグネシウムを毎日服用すると、血清マグネシウム濃度は有意に上昇したが、危険性はなかった。

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近年、大人の患者で高マグネシウム血症が報告されています。機能性便秘で酸化マグネシウムを毎日服用している小児において、高マグネシウム血症が発症するか検討した論文がありましたので、紹介します1)。

方法 : 私たちは、13病院と私立診療所からの機能便秘を伴う120人の患者(男性57人、女性63人)(中央値4.7歳)を入院させた。 すべての患者は機能性便秘のためのローマIII基準を満たし、少なくとも1ヶ月間毎日の経口酸化マグネシウムで治療された。 治療の中央値は600(500-800)mg / dであった。 患者は、可能性のある高マグネシウム血症を判定するために、インタビューおよび検査室検査によって評価された。 性別および年齢の一致した対照被験者(n = 38)においても血清マグネシウム濃度を測定した。

結果:便秘群では、血清マグネシウム濃度[2.4(2.3-2.5)mg / dL、中央値および四分位範囲]は対照群[2.2(2.0-2.2)mg / dL]より有意に高かった(P <0.001 )。 最高値は3.2mg / dLであった。 便秘群では腎臓のマグネシウムクリアランスが有意に増加した。 便秘群の血清マグネシウム濃度は年齢とともに有意に低下した(P <0.01)。 血清中のマグネシウム濃度と酸化マグネシウムの投与期間または1日量との間には有意な相関はなかった。 高マグネシウム血症に伴う副作用はなかった。

結論:正常な腎機能を有する便秘児の酸化マグネシウムによる日々の治療後に、血清マグネシウム濃度は有意に上昇したが、危険性はなかった。
1)Serum magnesium concentration in children with functional constipation treated with magnesium oxide World J Gastroenterol. 2011 Feb 14; 17(6): 779–783.  PMCID: PMC3042657

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