米国の家族性高コレステロール血症(FH)および重度の脂質異常症(severe dyslipidemia)患者

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米国の家族性高コレステロール血症(FH)および重度の脂質異常症(severe dyslipidemia)患者のうち、アテローム動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)リスクが最も高いのは、健康保険未加入かつ、かかりつけ医をもたない若年集団でした。

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FHおよび重度の脂質異常症におけるスタチン低使用率の要因検討のため、NHANESの1999~2014年のデータから FH(definite/probable)* および重度脂質異常症** の成人(≧20歳)42,471例を同定しました。

米国全体におけるスクリーニング受検率、高コレステロール血症に対する認識率およびスタチン治療率を推算しました。また、認識率およびスタチン治療と相関する社会人口学的および臨床的要因も検討しました。

全米の推算罹患率は、重度脂質異常症: 6.6%[標準誤差(SE)0.2%]、definite/probable FH: 0.47%(0.03%)でした。

一般集団とくらべ、definite/probable FHでは米国出生、糖尿病または高血圧症の合併、早期ASCVDの既往または家族歴が多く、重度の脂質異常症ではFHの有無にかかわらず、高齢で肥満合併が多くみられました。

FHおよび重度の脂質異常症ともに、スクリーニング受検率および認識率は高い(>80%)が、スタチン使用率は低いと言う結果でした[FH: 52.3%(8.2%),重度の脂質異常症: 37.6%(1.2%)]。

ただし、一般集団も含めたすべての集団でスタチン使用率は経時的に増加していました。認識率およびスタチン治療率に共通の独立した関連因子は、加齢、かかりつけ医の存在、糖尿病罹患、早期ASCVD既往でした。

その他の関連因子は、認識率では非貧困、肥満、スタチン治療率では健康保険加入、高血圧症罹患でした。人種、教育水準、出生地との関連は示されませんでした。

スクリーニング受検率と治療率との相違は、健康保険未加入かつ、かかりつけ医をもたない若年患者(20~39歳)で最も顕著でした[若年患者における過去5年間のスクリーニング受検率(自己申告)62%,認識率(自己申告)64%、スタチン使用率(記録ベース)13%]。

一方≧60歳のスクリーニング受検率および認識率は>85%、スタチン使用率(記録ベース)は51%でした。スタチン治療率は最近スクリーニングを受検した健康保険未加入者で29%だったのに対し、加入者では48%でした。

* 修正版Dutch Lipid Clinic基準により同定。
** FHの有無にかかわらず脂質低下薬使用で補正後もLDL-C≧190 mg/dL

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参考文献

(Bucholz EM, et al: Prevalence and predictors of cholesterol screening, awareness, and statin treatment among US adults with familial hypercholesterolemia or other forms of severe dyslipidemia(1999-2014). Circulation. 2018; 137: 2218-30.)PubMed