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臨床研究の論文を読み始めた人にお勧めする3冊の書籍。
はじめに
MRさんが臨床研究を元にプロモーションしてくるんだけれど、信用して良いのか正直よくわからない。
メーカーとしては製品を出来るだけ良く見せたいだろうし、論文のどんなところに注意して解釈したらいいの?誰かタスケテ…。
わたしも、そうでした。少しずつ本で勉強して、論文を解釈する手法を学んで来ました。独り占めしているのはもったいないので、シェアしたいと思いました。
このブログで紹介している本を読めば、臨床研究の論文を鵜呑みにせず、解釈出来るようになります。
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臨床研究の論文の読み方
臨床研究の論文の読み方、ピットフォールを知りたい人に
臨床研究の論文を読み始めた人にお勧めの本を紹介します。3冊あります。どれも、論文を読む時のピットフォールに気づかせてくれる本です。
医学論文が常に科学的で公正とは限らない
臨床研究と言うと、科学的で公正なイメージがありますが、そうでない場合があるのは某降圧剤のスキャンダルを見れば納得頂けると思います。
論文を「盛る」手法がある
論文を「盛る」手法は様々です。対照薬の用量を少な目に設定する事で、新薬を効果的に見せる手法、グラフの縦軸を拡大することで、実際の効果は大きくなくても、視覚的に大きいようにアピールする手法、多重検定を補正しないで行う手法…。
読めば論文を鵜呑みにしなくなる本がある
今回紹介する3冊の書籍は、どれもこうした論文を「盛る」手法を解説しています。1冊でも読めば、論文の主張を鵜呑みにせず、論文の結果を批判的に解釈出来るようになります。
降圧剤のスキャンダル事件後を生きる薬剤師として、わたしたちに必須なスキルであると、わたしは思います。
最終更新日:2019年11月7日
推薦図書
どれもお勧めの本です。わたしも3冊とも持っていて、折々に読み返しています。
「医学統計ライブスタイル」
やや軽薄なタイトルですが、内容は真面目です。著者の狙いなのでしょう。実例を挙げながら論文のピットフォールが分かりやすく解説されています。初学者にぴったり。
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「臨床研究を正しく評価するには」
EBMの第一人者にして臨床家のファーバーグ兄弟が執筆した本です。章ごとに独立しているので、好きなところから読めます。翻訳も読みやすく、お勧めです。風刺画を眺めるのも楽しい本。
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「論文を正しく読むのはけっこう難しい」
「論文解釈のピットフォール」として医学書院のHPで連載されていた記事が書籍化されたものです。まずは無料のWEB連載を試し読みしてみてはいかがでしょうか。
https://www.igaku-shoin.co.jp/paperSeriesDetail.do?id=125
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コラム
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