昨シーズンに消費した抗インフルエンザ薬は厚労省によれば、のべ1,397万人分。どれくらいの薬代になるのでしょう?

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昨シーズンに消費した抗インフルエンザ薬は厚労省によれば、のべ1,397万人分。どれくらいの薬代になるのでしょう?

はじめに

今日は医療経済の観点からインフルエンザの治療について考えたいと思います。

昨シーズンに消費した抗インフルエンザ薬は厚労省によれば、のべ1,397万人分とされています。これは、どれくらいの薬代になるのでしょう?

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インフルエンザの薬代は日本で年間どれくらいかかる?

実際には成人と小児の患者がいますが、簡略化して全て成人の標準用量で計算してみましょう。

代表的なゾフルーザとオセルタミビルで比較

今シーズン処方が増えているゾフルーザと、今シーズンから発売になったタミフルのジェネリック、オセルタミビルで計算してみます。解熱までの期間は同等と考えられます。

もし1,397万人が成人の標準用量(40mg)のゾフルーザを処方されたとすれば、薬代(薬価)だけで669億円かかります。一方で、1,397万人が成人の標準用量のオセルタミビルを処方されたとすれば190億円です。

差額は479億円

全員がタミフルのジェネリックを飲めば、1,397万人分の薬代は190億円で足りますが、全員がゾフルーザなら同じ190億円の予算で397万人分の薬代にしかなりません。

1,000万人分の薬代が消えてしまいました。追加で479億円が必要になります。

まとめ

あなたはインフルエンザになったらゾフルーザを希望しますか?それともオセルタミビルを希望しますか?

私たちひとりひとりが医療にコスト意識を持ち、賢明な選択をする事が出来るのか試されていると思います。

最終更新日:2020年1月21日

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