蓄積率を利用することで、半減期が延長している患者の定常状態の最高血中濃度が何倍になるか予測する。

こんばんは🌙😃❗アロマ薬剤師🌿ゆき🌿です。

今夜は、薬剤師ならマスターしたい蓄積率の話をします。反復投与して定常状態になったときの最高血中濃度を予測出来るようになります✨

それでは見て行きましょう✨

ある薬物を反復投与した場合、投与間隔を半減期で割ったものが3以下であれば、半減期の5倍の時間で定常状態に達します。これをRitschel理論と言います。
Tau/T-half≦3
Tau:投与間隔 T-half:半減期

この時、蓄積率(R)を使用すると、薬物の定常状態における最高血中濃度(Css.max)を簡便に推定することが出来ます。
R=1/(1-exp(-kel・Tau))=1/(1-exp(-0.693Tau/T-half))
Css.max=R・Cmax
kel:消失速度定数
ただし、適応にあたって幾つか留意すべき事があります。

Cmaxが外国人のデータである場合、体格を補正する必要があります。おそらく体重は日本人より大きく、元データの分布容積が大きいので、そのままでは血中濃度を実際より小さく評価する可能性があります。
Cmax=F・S・D/Vd
F:バイオアベイラビリティ S:塩係数 D:投与量 Vd:分布容積

薬物が腎排泄型で、患者の腎機能が低下している場合、元データに比して半減期が延長している、全身クリアランスが小さくなっているので、そのままでは患者の血中濃度を実際より小さく評価する可能性があります。腎機能に応じた半減期を文献検索すべきです。
Cltot=kel・Vd=0.693Vd/T-half

具体的な血中濃度を予測するよりは、半減期が延長している場合に、定常状態の最高血中濃度が通常の何倍になるか、と言う観点で使用するのが良いかと思います。

最後に、Tau/T-halfと蓄積率の関係を計算した表を利用して、簡便に最高血中濃度を推定してみましょう。

Tau/T-half >4.0 3.0 2.0 1.5 1.0 0.8 0.7
(蓄 積 率 :R) 1.0 1.1 1.3 1.5 2.0 2.4 2.6

レボフロキサシンは添付文書を参照すると、腎機能正常であれば半減期9.17時間ですが、中等度低下で15.88時間に、高度低下で33.67時間に延長しています。

腎機能に応じた減量基準に従わず、常用量500mgを24時間おきに投与した場合、Tau/T-halfは、各々2.6、1.51、0.71なので、蓄積率Rは、各々1.1~1.3、1.5、2.6と推定され、定常状態の最高血中濃度は、単回投与時のCmaxのR倍と予測されます。

レボフロキサシンの中枢神経系への副作用は用量依存性があるとIFに記載されていますから、蓄積率と言う概念を使用することにより、減量しない処方の有するリスクが可視化されると考えます。

参考文献
1)灘井 雅行 薬物動態の基礎と薬物投与設計への応用 日児腎誌 Vol.19 No.2 47-59

読んで下さってありがとう☺
ゆきでした。

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