書籍紹介:薬剤師業務のさらなる展開 2006年版ハンドブック

薬剤師業務の質の向上・拡充に高く理想を掲げた本で、ぜひご一読されることをお勧めします。

どのページを取っても引用したい文章が並んでいますが、1章だけここにご紹介しようと思います。治療に関する疑問を解消するために、コクランライブラリをどのように用いることができるか、ケースレポートを例示しています。

妊婦中の無症候性細菌尿を治療すべきかどうか、内科の同僚から電話で相談がありました。どうしても必要がある場合以外は胎児を薬物に曝露させたくないと言う希望があり、クランベリージュースを飲むのはどうかと質問されているとの事です。

あなたならどうしますか?

コクランライブラリを検索すると、無症候性細菌血症を治療することで、妊婦の腎炎を予防し、早産を防止すると言うエビデンスがあることが分かります。治療必要数は7、すなわち1人の腎炎を予防するのに抗生物質を飲む必要がある人数は7人です。妊娠中のペニシリンの服用は安全域が広いと報告されています。一方で、クランベリージュースに腎炎の予防効果があるかは不明でした。

以上を同僚に伝えたところ、アモキシシリン1,500mg 分3 7日分が処方になりましたが、最終的に飲むかどうかは患者さんが決める内容、と結ばれていました。

検索の仕方など、詳しく例示していますので、興味を持たれた方はぜひ本書を手にとって読んで見て下さい。

アンサングシンデレラのように、読むと勇気が出る本です。

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