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Giusti-Hayton法で延長した半減期をもとに用法用量を調節する
☑️はじめに
レボフロキサシンは腎排泄型の薬です。腎機能が低下している場合、減量が必要になります。
添付文書に従えばよいですが、もし適宜増減などの表現で、具体的な指示がない薬剤の場合、どうしたら良いでしょう。
さくら先輩、どうしたらよいですか？
ゆきさん、いい質問ね。Giusti-Hayton法を紹介しよう。
プロローグ
👨⚕️腎排泄型の薬の減量はどうしたら良いですか？
👩⚕️半減期が分かれば🆗だよ
補正係数=半減期/延長した半減期
👩⚕️投与量に補正係数を掛ける、または投与間隔を補正係数で割る事で、減量できるよ
👩⚕️Giusti-Hayton法と呼ばれる方法だよ
👨⚕️簡単で便利です‼️
出典: twitter.com
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記事の続きをどうぞ。
☑️Giusti-Hayton法はCcrに応じて腎用量を調整する
腎排泄型の薬は、残存した腎機能に応じて用法用量の調整が必要な場合があります。
一般に腎クリアランスの変化はCcrの変化に比例するので、Ccrに応じて調整が行われる方法があり、Guisti-Hayton法がよく用いられます。
Giusti-Hayton法は、一般的には次にあげる式が有名です。
補正係数G=１－尿中未変化体排泄率ｘ（１－腎機能低下患者のCcr/健常者のCcr）
調剤と情報 2020.7 デキる薬局の腎機能チェック
☑️Giusti-Hayton法：半減期を用いる方法
尿中未変化体排泄率が不明な場合も多いと思います。
補正係数Gは、半減期から求めることもできます。
補正係数G=正常腎機能者の半減期/腎機能低下患者の半減期
☑️投与補正係数Gで投与量または投与間隔を調整する
補正係数Gを用いて、2通りの方法で調整できます。
1回投与量を調整する場合
腎機能低下患者の投与量＝正常腎機能者の常用量x投与補正係数G
調剤と情報 2020.7 デキる薬局の腎機能チェック
投与間隔を調整する場合
投与間隔＝正常腎機能者の投与間隔/投与補正係数G
調剤と情報 2020.7 デキる薬局の腎機能チェック
☑️投与量と投与間隔、どちらを選べばよい？
添付文書に腎機能に応じた用法用量の記載があれば、それに従います。
もし記載がなく、Guisti-Hayton法で用法用量を決定する場合は、何に注意すれば良いでしょう。
それは、薬理作用・副作用・AUC依存性・ピーク濃度やトラフ濃度の依存性と言った、薬剤ごとの特性です。
これらを把握した上で投与設計を行う必要があります。
調剤と情報 2020.7 デキる薬局の腎機能チェック
☑️まとめ
Guisti-Hayton法は腎機能に応じて薬の用法用量を調節する方法です。
CcrまたはCcr低下に従って延長した半減期から補正係数を算出します。
投与量または投与間隔を補正しますが、薬剤ごとの特性を考慮して適応方法を考える必要があります。
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最終更新日2021年8月19日
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