明日から薬局業務に生かせる、腎排泄型薬剤の用量調節に覚えておくべき、たったひとつの公式。

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こんばんは。アロマ薬剤師🌿ゆき🌿です。娘がオレンジスイートの香りを気に入っていて、今夜も寝室はオレンジスイートの精油の匂いが漂っています。甘くて懐かしい、落ち着く香りです。娘が眠ってしまった後に、この記事を書いています。

さて、今日は腎機能の話です。薬には、腎臓から尿に出ていくタイプの薬と、肝臓から便に出ていくタイプの薬があります。腎機能は加齢と共に低下するので、腎臓から尿に出ていくタイプの薬は、腎機能に応じて飲む量を加減する必要があります。

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添付文書と言う、薬について来る説明書には、腎機能に応じて量を加減する目安が書いてあります。そこには大抵「クレアチニンクリアランス(mL/分)」と言う数値を基準に、減量の目安が書いてあります。

ところが、わたしたちが普段薬局で働いていて目にする腎機能の検査値は、eGFR(mL/分/1.73m^2)と思います。これは、標準化eGFRと呼ばれる数値で、腎機能の低下のステージ分類をするための数値です。そのままでは薬の減量の目安に使用することは出来ません。

では、どうしたら良いでしょうか?実は、必要な公式は、たったひとつです。

添付文書のクレアチニン・クリアランス≒検査票の標準化eGFR×患者さんの体表面積÷1.73(mL/分)

これだけです。体表面積は、ネット上に計算アプリがありますので、それを利用すれば簡単に得られます。体表面積は、患者さんの身長と体重が分かれば算出出来ます。計算式は、デュボア式を選んで下さい。ちなみに正常値は100mL/分で、健康な20代の方はこのくらいです。

上式で得られた数値は、個別eGFR(mL/分)と呼ばれます。細かい理屈は色々あるのですが、実務ではこの式が使えれば対応可能と思います。興味がある方は、成書にあたられて下さい。

腎機能に応じた用量調節は、例えばバルトレックスによるアシクロビル脳症を未然に防ぐ、有力な手段になります。

いかがでしたか。薬局業務の質を、わたしたち、みなの力で底上げして行きましょう。