ZOZO前澤社長の100万円で何人のインフルエンザ患者が治療出来ますか?限られた医療資源をどう分配すれば良いのでしょう?

ゾフルーザはメディアでも度々取り上げられたので、ご存知の方も多いと思いますが、インフルエンザの薬です。

ゾフルーザを例にして、医療経済と言う考え方がどうして必要になるのか、考えてみたいと思います。

限られた医療資源をどう分配したらよいか、がキーワード

ベンサムと言う思想家が提唱した「功利主義」と言う考え方があります。「最大多数の最大幸福」と言う言葉に集約されるように、全員の幸福が最大になるように行動するのが正義にかなっていると言う考え方です。どういうことなのか、実例を挙げてみましょう。

インフルエンザの薬のタミフルは実績十分、一方ゾフルーザは実力は未知数

インフルエンザの有熱期間を平均1日短縮し、高リスクの患者において重症化を防ぐ事が出来る薬です。妊婦・授乳婦にも使用実績があり、安全性が高いと考えられています。

また、タミフルは今シーズンから安価で経済的なジェネリックであるオセルタミビルが発売になりました。効果や安全性は同等と考えられます。

一方で、連日テレビでも話題になっている新薬、ゾフルーザが先シーズンから発売され、出荷調整がかかるほど全国的に処方が増えています。インフルエンザの有病期間の短縮はタミフルと同等、1回の服用で治療が終了するなどメリットはあります。しかし使用経験が少なく、合併症の予防の実績や、妊婦・授乳婦などにも安全に使用出来るかは未知数の薬です。

薬代がどれくらい異なるのか、比べてみる

インフルエンザ1回の治療にかかる薬の値段を計算しました。

ゾフルーザ20mg 2錠     2,394.50円x2=4788円(体重80kg以上ならx4=9576円)
タミフル    10カプセル    272.00円x10=2720円
オセルタミビル 10カプセル    136.00円x10=1360円

100万円あったら、何人の治療が出来るでしょうか。

ゾフルーザ   208人(全員体重80kg以上なら104人)
タミフル    367人
オセルタミビル 735人

想像してみましょう。人口735人の裕福でない町があったとします。インフルエンザの薬を買えない位の町です

町にインフルエンザが蔓延しました。その時、町民の一人にZOZOの前澤社長の100万円が当たりました。100万円は町に全額寄付され、オセルタミビルで全員が治療を受ける事が出来ました。

もし町民が、ゾフルーザがよい、ゾフルーザを欲しいと言えば、先着208人しか治療が出来なかったでしょう。賢明な選択により、町民全員が薬の恩恵を被ることが出来たのです。

地域全体を見渡す視点が大事

いかがでしたでしょうか。地域を見渡す視点が、皆で幸せになろうと言う視点が大事なのではないかなあと私は思います。

読んで下さってありがとう😃
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