薬剤師なら知っておきたい、高齢者がガスターを飲む場合は減量が必要と言う話✏

こんばんは🌙😃❗健康生活アドバイザー、アロマ薬剤師🌿ゆき🌿です✨

今日はこんな話をします。

高齢者がガスターを飲む時には、量を減らして飲む必要がある

市販薬で有名なガスター10ですが、病院で処方されるのはガスター20と、倍の有効成分が入っています。

市販薬は、わたしたち消費者が安全に使用出来るよう、医療用の薬より有効成分が少ない場合があります。

高齢の方のガスターは、どれくらいの量が安全❔

先日、90歳女性Aさん(仮)に内科医院から、次のような薬が追加されました。

ファモチジン10mg 2錠 1日2回 朝食後・寝る前

ファモチジンは、ガスターの成分表記です。添付文書には、次のように書かれています。

「腎機能低下患者への投与法:ファモチジンは主として腎臓から未変化体で排泄されるが、腎機能低下患者にファモチジンを投与すると、腎機能の低下とともに血中未変化体濃度が上昇し、尿中排泄が減少するので、次のような投与法を目安とする。

[1回20mg1日2回投与を基準とする場合]60mL/min>Ccr>30mL/min:1回20mg1日1回又は1回10mg1日2回」

ガスターは腎臓の働き具合で量が決まる

CCrはクレアチニン・クリアランスの略号で、腎機能の指標となります。ファモチジンの投与量は、CCrに応じて調整するように定められています。

Aさんの腎機能はデータが不明ですが、年齢からはCcr30mL/min程度ではないかと予想されました。

この予想は、腎機能は20歳の正常値100mL/minから、1年毎に1mL/minづつ低下すると仮定することで得られます。

これらの情報から、Aさんにとって安全なガスターの量は、内科医院の処方箋の通りであることが分かります。

高齢者は生理機能が低下しているので、若年・壮年者と比べて薬にも特別な注意が必要

ビアーズ基準について

高齢者に安全に薬を使用することが出来るように、定められた基準が幾つかあります。

有名なものは、ビアーズ基準で、マーク・ビアーズによって提唱された潜在的に不適切な医薬品の使用を認識する、それに合致した薬の一覧です。

薬の事情は国毎に異なる為、ビアーズ基準には日本版があります。

そこではガスターに代表されるH2ブロッカーには、せん妄リスクあり重篤度:高としています。

ガスターが高齢者に注意が必要な理由

ファモチジンが体内から排泄される時間の目安である血中消失半減期は、若年の場合2.6時間程度ですが、腎機能障害があると半減期は延長し、20時間を超えることもあります。

したがって、もし減量しなければ、血中濃度が非常に高くなることが予想されます。

またファモチジンよる精神症状は、基礎疾患のある高齢者に出現しやすく、その状態はいわゆる痴呆状態に類似しているとされます。

ある症例報告1)では、ファモチジンを高齢者に投与する際には、特に注意深い経過観察が必要であると結論しています。

Aさんはどうしたらよいでしょう?

Aさんの場合も、ガスター20ではなく低用量のガスター10を服用し、せん盲などが起こらないか、経過を見守る事が必要と考えられました。

また、今夜血液検査を行った場合は、血清クレアチニンやCCrなどを確認し、腎機能とガスターの用量を再評価したいです。

読んで下さってありがとう☺
ゆきでした。

参考文献
1)「Famotidineにより抑うつとせん妄を呈した1症例」 光風会三光病院精神科 臨床精神医学 29(12): 1617-1623, 2000.

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