非結核性抗酸菌症の治療。透析患者の場合の減量法。
はじめに
呼吸器科からの次のような処方箋が来ました。
リファンピシンカプセル150mg 3カプセル
1日1回朝食後
エサンブトール錠250mg 2錠
1日1回昼食後(月・水・金のHD後)
クラリスロマイシン錠200mg 1錠
1日1回朝食後
珍しい処方です。
リファンピシンやエサンブトールが含まれますが、イソニアジドやピラジナミドがなく、結核治療とは異なる処方です。
用量もずいぶん少なく、特殊な感じがします。
結論から言うと、透析患者に対する、非結核性抗酸菌症の一種である肺MAC症の治療と考えられます。
この記事を読めば、肺MAC症の標準治療と、透析患者への減量処方が理解出来るようになります。
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