鍼治療はうつ病患者の認知症リスク低下と関連しますか
☑️はじめに
うつ病は、憂うつな気分や無感覚症を特徴とする疾患です。
世界で3億5,000万人が経験し、年間100万人が自殺する公衆衛生の脅威です。
一方、認知症は高齢者に多く、2030年には6,570万人に達する見込みです。
うつ病は認知症の危険因子のひとつであり、早期治療が重要です。
うつ病に対する鍼治療は、抗うつ薬との併用で有効性が示されています。
いくつかの系統的レビューとメタアナリシスで、抗うつ薬単独よりも症状改善に効果的であり、副作用も少ないことが報告されています。
さらに、最近の研究では、鍼治療が認知機能の改善に寄与し、認知症の治療にも有効である可能性が示唆されています。
本研究では、台湾の国民健康保険研究データベース（NHIRD）から無作為抽出された100万人のデータを用いて、鍼治療がうつ病患者の認知症進行リスクを低減できるかが検討されます。
桜姐、鍼治療で認知症を予防なんて、本当なら画期的ですね。
調整ハザード比0.54となかなかの結果だ。小雪、一緒に見てみよう。
プロローグ
💻…鍼治療を受けなかったコホートと比較して、鍼治療を受けた患者は、年齢、性別、併存疾患、薬剤使用で調整した後、認知症リスクが減少した（aHR＝0.54）。
鍼治療を受けなかったうつ病患者と比較して、鍼治療を受けた患者の血管性痴呆およびアルツハイマー病発症のaHRは、それぞれ0.59および0.51であった。
認知症の累積発生率は、鍼治療を受けたコホートでは受けていないコホートよりも有意に低かった。
出典: twitter.com
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