上咽頭がんは開放性緑内障の発症リスクと関連しますか
☑️はじめに
上咽頭がん（NPC）は、アジア地域において特に多く見られる上咽頭部に発生するがんです。
中国では、人口10万人あたり3.0人の割合でNPCが報告されており、その主な原因にはタバコ、ヒトパピローマウイルス、EBウイルス感染が挙げられます。
治療には化学療法や放射線療法が用いられますが、再発の可能性も高く、後期患者の平均生存期間は約3年と厳しい状況です。
さらに、治療の過程で眼や頸部の損傷、聴覚障害など多くの合併症が発生することもあります。
特に注目すべきは、NPC患者における眼科的合併症であり、眼窩の病変や眼瞼下垂などが頻繁に見られます。
近年では、NPCが開放隅角緑内障（OAG）と関連している可能性が指摘されており、視神経への影響が懸念されています。
今回紹介する研究では、台湾の国民健康保険研究データベース（NHIRD）を用いて、NPCとOAGの関連性を探ることを目的としています。
年齢、性別、全身的な併存疾患などを考慮した解析モデルを通じて、新たな知見を提供することを目指します。
プロローグ
💻…本研究では、NPC群では151件、非NPC群では513件のOAGエピソードが発生し、多変量解析においてNPC群は非NPC群に比べて有意にOAGの発生率が高かった（aHR：1.293、95％CI：1.077-1.551、p＝0.0057）。
出典: twitter.com
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