GERD患者は認知症を発症するリスクが高いですか
☑️はじめに
認知症は、記憶障害や社会的・職業的機能の低下を伴う後天性の多因性症候群です。
その病因には脳血管機能障害が関与することが示唆されています。
一方で、胃食道逆流症（GERD）は、逆流した胃酸が食道粘膜に長時間接触し、炎症を引き起こす疾患です。
GERDが消化管のマイクロバイオームの変化や全身のサイトカインの調節異常を引き起こす可能性があるとされています。
興味深いことに、GERDと認知症には共通の病態メカニズムが存在する可能性が示唆されており、特にサイトカイン産生と神経炎症が重要な役割を果たしていると考えられます。
しかし、GERDが認知症の発症リスクにどのように影響するかについては、まだ十分な研究が行われていません。
今回紹介する研究は、台湾の人口ベースのデータを用いて、GERDと認知症発症リスクとの関連を明らかにするものです。
GERDがその後の認知症発症に与える影響を解明することで、新たな治療や予防戦略が見出されるかもしれないね。
プロローグ
💻…GERD患者は対照群よりも認知症発症リスクが高く、aHRは1.34（95％CI , 1.07～1.67）であった。…また、全ての患者においてPPIの使用は認知症発症リスクの減少と関連しており、aHRは0.78（95%CI, 0.65～0.94）であった。…
出典: twitter.com
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