オルベスコインヘラーをフルタイドエアゾールに変更する利点は何?メリットと注意点を解説しました。

この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。




オルベスコインヘラーをフルタイドエアゾールに変更する利点は何?メリットと注意点を解説しました。

はじめに

オルベスコインヘラー用にエアロチャンバーを購入してからも吸えていない

就学前の小児喘息の患児で、オルベスコを処方されたものの、コントロールの悪い子がいました。

エアロチャンバーの購入を勧めて、買って頂いてからも上手く吸入出来ていないようでした。

昨夜は咳がひどく、よく眠れなかったそうで、お母さんも憔悴した様子です。

オルベスコインヘラーはアルコールを含有し、アルコール臭が苦手だと使いづらい

話を聞いていると、アルコール臭が苦手で、吸入ステロイドのオルベスコが殆ど吸入出来ていない様子が分かって来ました。。

吸入ステロイドは喘息の治療として重要なので、吸えるようになれば症状も落ち着いて来るのではと考えました。

オルベスコインヘラーとフルタイドエアゾールの違いを比較

フルタイドはアルコールを含有しないので、代替薬になる

フルタイドエアゾールは、エタノールを含有しない製剤です。肺内への到達率はオルベスコの方が勝るので、セカンドラインの薬ですが、先ずは吸える事が優先と思いました。

処方医は主にオルベスコを処方されますが、何人かはフルタイドエアゾールも処方されているので、情報提供と処方提案をしようと考えました。

フルタイド変更による注意点がある

結果、フルタイドエアゾールに変更となりました。エアロチャンバーは、フルタイドにも使用する事が出来ます。

お母さんには、吸入が寝る前2吸入から朝夕1吸入ずつに変わること、吸入前に器具を振り混ぜること、120回吸入後はガスのみ噴霧されることなど、製剤変更による注意点を伝えました。

そして、今後は喘息の症状変化をフォローして行きましょうと話しました。

まとめ

オルベスコはアルコールを含有するため、臭いが苦手なお子さんがいらっしゃいます。

薬剤師としては、アルコールを含まないフルタイドエアゾールを提案し、変更に伴う注意点が説明出来るように知識を整理しておくのが大事だと思います。

エアロチャンバーなどのスペーサーを必要に応じて勧めましょう

また、エアロチャンバー等のスペーサー(吸入補助具)を必要に応じて購入して頂くのが良いと思います。小さいお子さんは、噴霧と吸入のタイミングを合わせるのが難しいので、補助具を用いることで吸入が出来るようになります。

コラム

職場の悩みはありませんか?

わたしも最初の職場がどうしても合わず、1年足らずで退職しました。今の職場は上司や同僚に恵まれ、毎日楽しく働いています。

あなたが現状に悩んでいるのであれば、専門家に相談してみてはいかがでしょうか?

転職を考える場合、現在の環境から離れることを一番に考えてしまいがちですが、転職先には現在の職場にない問題があります。

わたしはラッキーでしたが、転職後の方が辛い思いをしてしまった、と言う話も耳にします。

自分に適した職場を見つけるためには、頼れるスタッフに協力してもらうことが重要です。

回り道のように見えますが、転職を成功させるための最短の近道と思います。

あなたも1歩踏み出してみてはいかがでしょうか?
あります!今よりアナタが輝く職場
薬剤師の求人ならエムスリーキャリア

推薦図書

「寄り道」呼吸器診療 呼吸器科医が悩む疑問とそのエビデンス

今回スムーズに処方提案が出来て良かったです。紹介する書籍は吸入薬のことも書かれていて参考になりました。日頃から情報を仕入れて準備して置くことが何より業務の質を上げる為に大事です。この書籍は役に立つと思います。

「処方箋の”なぜ”を病態から推論する」を若手だけでなく中堅以上の薬局薬剤師にもお勧めしたい理由。

臨床研究の論文を読み始めた人にお勧めする3冊の書籍。

書籍紹介:薬剤師業務のさらなる展開 2006年版ハンドブック

オルベスコインヘラーをフルタイドエアゾールに変更する利点は何?メリットと注意点を解説しました。

神戸大学感染症内科版TBL 問題解決型ライブ講義集中!5日間 [ 岩田健太郎 ]

健康格差と言う公衆衛生の問題を、ロールズ哲学の正義論で論じる書籍の紹介。

感染症を勉強するための書籍紹介。

日常診療に潜むクスリのリスク 臨床医のための薬物有害反応の知識 [ 上田 剛士 ]

医学的根拠とは何か (岩波新書) [ 津田敏秀 ]

ジェネラリストのための内科診断リファレンス エビデンスに基づく究極の診断学をめざして [ 上田剛士 ]

内科診療ストロング・エビデンス [ 谷口俊文 ]

和漢診療学 あたらしい漢方 (岩波新書)寺沢捷年

症例から学ぶ和漢診療学

スポンサーリンク


⬇参考になったと思って下さったあなた、バナークリックをお願いします☺

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村

自分だけ知ってるのはもったいないと思って下さったあなた、⬇のSNSボタンでシェアをお願いします😉