超高齢者のスタチン療法は、余命と予防効果、薬剤の副作用を考慮して適応を決めるべき。

こんばんは。研修認定薬剤師の奥村です。家族で初詣に行きました。娘が石段を最後まで登って参拝出来たのに感動しました。

さて、超高齢者のスタチン療法についてまとめられていたため、引用論文と共に紹介します。

・高齢者(>75-80歳)に対する脂質代謝異常への介入の効果を評価した報告は無い。
・余命と予防効果、薬剤の副作用を考慮して適応を決めるべき。すでにスタチンを使用している患者では、副作用がなければ低~中等量を継続、副作用がある場合は減量もしくは中断を考量する。
・心血管疾患や糖尿病がある患者群では余命、副作用を考慮して投与を決める。使用するとしても少量~中等量としたほうがよい1)。

以下、引用されていた論文2)アブストラクトの機械翻訳です。

「重要:高コレステロール血症は、80歳以上の人々に共通する。高齢患者には機能的な異質性がかなり存在し、スタチン使用の意思決定は高齢者では若年者に比べて異なる。

目的:80歳以上の人々のプレゼンテーション、修正因子、高コレステロール血症(通常はスタチン)の治療について議論する。

証拠レビュー:1990年1月から2014年6月まで、MEDLINEおよびその他の情報源が検索された。2000年1月から2014年6月までのガイドラインおよびレビューからの個人図書館および参照リストの手引きも使用された。

発見:スタチンまたはその他の低コレステロール血症治療薬のランダム化臨床試験(RCT)には、ベースライン時の80歳以上の者は含まれていませんでした。 RCTに登録された75歳から80歳の患者の所見および観察研究の情報は、アテローム硬化性心血管疾患(ASCVD)の二次予防のためのスタチン治療、およびおそらくASCVDのない糖尿病患者のスタチン治療を支持する。高齢患者ではスタチン系薬剤の有害物質は増加しないため、これらの薬剤を一次予防に使用することは可能です。 80歳以上の人々は、平均余命の異なる生物学的に異質であり、虚弱または併存疾患を有する可能性があり、複数の投薬を受ける可能性があるため、スタチンで治療する決定は個別化されなければならない。

結論と関連性:理想的には、ASCVDの危険性がある患者の高コレステロール血症の治療は、80歳になる前に開始されるべきである。 80歳以降にスタチン開始を誘導するRCTの証拠は存在しない。高齢者でスタチンを使用する決定は個別に行われ、高品質の証拠によって支持されません。
参考文献
1)髙岸勝繁著「ホスピタリストのための内科診療フローチャート」 シーニュ刊 2016年

2)Starndberg TE et al. Evaluation and treatment of older patients with hypercholesterolemia: a clinical review. JAMA. 2014 Sep 17;312(11):1136-44. PMID: 25226479

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です