予防原則と言う考え方。定量化出来ないリスクも、リスク対応を考えたい場合があります。CKDのスタチン療法fire and forgetが該当するかも知れません。

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こんにちは👋😃健康生活アドバイザー、アロマ薬剤師🌿ゆき🌿です✨

今日は半休なので、スタッドレスタイヤの交換に来ています。タイヤを新品に変えるので、作業が一時間、それを利用してブログを更新しています。

さて、今日はリスクマネジメントの観点から「予防原則」の話を、医療の実例に即しながら考えたいと思います。

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慢性腎障害(CKD)患者のスタチンを用いた治療に、「fire and forget」と呼ばれる方式があります。脂質管理目標値を設定せず、治療開始前後の脂質測定も求められない。これは管理目標を設定する高いエビデンスが存在しないためです。

従来の管理目標値を設定してその達成に努めるという方式は「treat to target 」と呼ばれます。

リスクマネジメントの観点からは、事象の不確実性が高い一方で、被るダメージと不可逆性が大きいと見込まれる場合は、事前的なリスク低減を行うことを重視する考え方があります。

冒頭に述べた「予防原則」が、これです。

予防原則はリスクを定量化できないものを含めて広義に扱おうとする立場から提案されるものです。従来の立場では、リスクは定量化できるものに限定すべきとしていますが、今日の複雑化する環境のなかで発生する現実のリスクを、それでは扱いきれない。

そこで、定量化できないものを含めてリスク概念を拡大し、新しい立場を含めたリスク対応が提案されるようになっています。

医療において、「予防」と言う考え方は溢れています。それが行き過ぎた場合、余りに低リスクのリスクさえ予防しようとしたり、効果の期待出来ない治療を選択することで医療資源(コストやマンパワー)が破綻する可能性をはらんでいます。

ステージが進んだCKDに対するスタチン療法は、海外のスタディではネガティブ、国内のスタディではポジティブと結果に一貫性がなく、結論が出ていない臨床疑問です。

ただCKD患者は心血管疾患(CVD)ハイリスクであり、結果の重大性を考えれば、現時点での不充分なエビデンスの中で、予防原則の適用が許容されるケースではないかと考えます。

今日の話はいかがだったでしょうか。皆さんの生活のリスクマネジメントに役立てば幸いです。

参考
「生活リスクマネジメント」奈良由美子 放送大学教材
「腎臓病ガイドライン総まとめ」加藤明彦編集 月間薬事7月増刊号 じほう

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