薬剤師監修:なるべく子どもに抗生物質を飲ませたくないけれど、溶連菌で処方されて、飲むことでどんなメリットがある?

こんにちは。研修認定薬剤師の奥村です。溶連菌の話の続きです。
溶連菌で抗生物質を飲むと、どんなメリットがあるでしょうか。

まず、非化膿性合併症のリウマチ熱の発症を70%予防する効果があります。
BMC med Inform Decis Mak. 2006 Mar 13;6:14

3歳以下ではリウマチ熱発症リスクは少ないですが、周囲への感染力を速やかになくすこと、病悩期間を短縮すること、化膿性合併症を予防する目的で、やはり抗生物質は服用するメリットはあると思います。

感染力を速やかになくす効果について補足します。抗生物質を服用すると、翌朝には64%で培養が陰性となり、24時間経つと83%で陰性になると言う報告があります。
Pediatrics.1993 Jun;91(6):1166-70

抗生物質を飲むことで、熱や喉の痛み等の症状を、16時間短縮すると言う報告があります。
Pediatr Infect Dis J. 1987 Jul;6(7):635-43

化膿性合併症を予防します。1人の発症を予防するために抗生物質を飲む必要のある人数は、リウマチ熱では4000人、中耳炎で29人、副鼻腔炎で50人、扁桃周囲膿瘍で27人でした。
一方で、糸球体腎炎、髄膜炎の予防効果は不明でした。
Can Fam Physician. 2007.Nov;53(11):1961-2

いかがだったでしょうか。思っていたよりメリットはあったでしょうか。ご参考になさってください。
そして、病気の子どもがいるお母さんは、お大事になさってください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です