かかりつけ医院に黙ってほかの病院を受診し、同効薬のオメプラゾールとタケキャブが重複して処方されていた話。

Print Friendly, PDF & Email

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。



こんばんは。アロマ薬剤師🌿ゆき🌿です。

先日、ショックを受けた事がありました。

70代のAさん(仮)は、わたしの薬局の前にある内科医院に通院しています。オメプラゾールと言う胃酸分泌を抑える薬と、他に血圧の薬を2つ、計3つを一包化しています。

一包化と言うのは、一回分ずつ薬をパックして、氏名や朝食後など飲み方を印字して準備することです。飲み方に不安のある高齢者の方などに、このような準備の仕方をする事が多いです。

薬の準備が出来て、カウンターに行く前に、電子薬歴とお薬手帳をチェックしていると、他の中規模のB病院の消火器内科から、タケキャブと言う胃酸分泌を抑える薬が処方されている事に気付きました。

運営者から、クローズドコミュニティに対する思いをお伝えしています。

クローズドコミュニティが今後の主流になるたったひとつの理由

記事の続きは会員ログイン後にどうぞ。

Googleアイコンをクリックすると無料登録/ログイン出来ます。会員規約にご同意下さい。

😲天を仰ぐような気分になりつつ、カウンターでAさんに話を聞きました。「胃の調子が悪く、内科医院には黙ってB病院を受診した。薬はB病院の前の薬局でもらった。両方飲むと飲みすぎると思ったので、自己判断で、オメプラゾールは自分で一包化から抜いて飲んでいた。」

😲突っ込みどころが満載です。

①お薬手近があるにも関わらず、B病院の消火器内科医師は、オメプラゾールの同効薬のタケキャブを処方された。オメプラゾール中止指示があったかは不明。

②B病院の前の薬局の薬剤師は、お薬手帳があるにも関わらず、タケキャブを調剤した。定期薬の一包化薬にはノータッチ。オメプラゾール中止指示をしたかは不明。

😞あなたたち、仕事しなさいよ、と言いたくなります。

わたしの薬局に処方箋が持ち込まれたなら、B病院の消火器内科医師に電話して、オメプラゾール中止指示を確認、内科医院の薬と一包化する了解を得た後、一包化薬からオメプラゾールを抜いて、タケキャブを入れて再度一包化した事でしょう。

薬局をひとつに決めておくメリットは、まさにこのようなケースに対応出来る事です。お薬手帳を持っているだけでは不十分であることが、図らずも証明されてしまいました。

薬を安全に、効果的に使用出来るように、クスリをもらう薬局は、やはりひとつに決めておきましょう。

パキシル(一般名パロキセチン)を飲んでいる人が、眼科を含めて他の病院を受診するときにしなければいけない、たったひとつのこと。

かかりつけ医院に黙ってほかの病院を受診し、同効薬のオメプラゾールとタケキャブが重複して処方されていた話。

皮膚科と耳鼻咽喉科を掛け持ち受診して、持ち込まれた2枚の処方箋で抗生物質が重複した話。

耐性菌の話。どこか遠い国の話ではなく、日本の日常診療でも耐性菌は溢れています。

ピロリ菌除菌の薬を飲む人が、他に飲んでいる薬を頓服も含めて全て病院と薬局で伝えたほうがよい、たったひとつの理由。

サンリズムはジルテックと併用すると副作用が出やすくなる?

コレステロールの薬を飲んでいるけれど、名前は正確に覚えていない人が、風邪で病院を受診する時にお薬手帳を持参した方がよい、たったひとつの理由。

シンバスタチンはフルコナゾールと安全に併用できますか?

シンバスタチン服用中にイトラコナゾールのパルス療法を受けて横紋筋融解症を来たした例。

⬇参考になった、と思って下さったあなた、バナークリックをお願いします✨

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村

自分だけ知ってるのはもったいないと思って下さったあなた、⬇のSNSボタンでシェアをお願いします😉