漂白作用のない塩素系消毒薬、アイポッシュを知っていますか?水道水の基準を満たす程安全で、刺激臭もなく、赤ちゃんの居る家庭でも安心して使えます。ノロウイルスの消毒に最適です。

こんにちは。研修認定薬剤師の奥村です。今日は家庭用の消毒薬の話をします。

冬が近づいて、ノロウイルスが流行する季節になりました。激しい嘔吐下痢が特徴で、嘔吐物から容易に感染します。ノロウィルスの家庭内感染を予防するには、嘔吐物の消毒が必要です。

一体、どのくらいの範囲の消毒が必要になるでしょうか?実は、想像以上に広範囲の消毒が必要です。仮に1mの高さから嘔吐した場合、半径2mの範囲に飛沫が飛散すると言われます。

また、どんな消毒方法があるでしょうか?ふたつ方法があります。ひとつは加熱による消毒で、85℃で1分以上が有効です。もうひとつは0.1%次亜塩素酸による消毒です。

例えば、スチームアイロンを使用した加熱消毒は有効ですが、1箇所につき2分程度加熱する必要があるため、広範囲の消毒には不向きです。

また、家庭用の布団乾燥機では温度が上がらず、充分な消毒効果が得られない可能性があります。もしも寝具などを消毒する場合は、専門の業者に依頼しましょう。

次亜塩素酸ナトリウムを使用すれば、比較的容易にノロウイルスを消毒して、感染の拡大を防ぐことが出来ます。浸けおきして衣類の消毒をするのに便利です。ただし、カーペットなどの消毒に使用した場合、色が変色する事があります。

かと言って、漂白作用のない逆性せっけんやアルコールによる消毒は、ノロウイルスを不活化するには不十分です。

広範囲のカーペットの消毒に適した消毒薬は無いのでしょうか。そこで、数年前に開発された、新しい消毒薬を紹介します。

アイポッシュと言う消毒薬です。

アイポッシュに使用されている弱酸性次亜塩素酸は、高い除菌・ウィルス効果を持つ物質です。除菌剤として一般的な、次亜塩素酸のおよそ80倍の効果があります。

手荒れや環境負荷が少なく、消臭効果もあり、花粉などのアレルギー物質の分解効果も認められています。

現在、多くの病院で採用されています。

特筆すべきはその安全性で、水道水基準をクリアする程です。金属腐蝕作用や漂白作用もありません。次亜塩素のような刺激臭もなく、赤ちゃんやペットの居る場所でも安心して使用して頂けます。

これからの季節、一家に一本常備して頂いたら、いざと言う時に必ず役に立つと思います。

食中毒とO157感染症についてまとめました。

食中毒とO157感染症についてまとめました。

・明確な基準はないが、発症から2週間以内を急性と考えるのがひとつの目安。
食中毒は食餌摂取歴、随伴症状でほとんどの症例で推定可能。1週間前まで遡る。
・食事48時間前~1週間はcampylobacter(鶏肉、生卵)、腸管出血性大腸炎(EHEC)(牛肉)の2つ。
・潜伏期が長いほど発熱、血便傾向があるが、腸管出血性大腸炎だけは発熱が少なく、無熱性血便が典型的。
・食中毒の原因として、腸管出血性大腸菌が占める割合は、0.4%(厚生労働省発表 平成16~18年の食中毒患者報告数より)。

・腸管出血性大腸菌(EHEC)の潜伏期は2~9日。感染源は牛肉、肥料から汚染された農作物や水源。5~10日で寛解する事が多い。O157:H7が70~90%と多い。腹痛は初期から激しく、1~2日後に出血性大腸炎を起こし、肉眼的血便になる。しかし、ほとんど無症状なこともある。菌数が100~1,000個でも感染する事があるので、二次感染に注意。毒素原性大腸菌の場合は10^6~10^10個必要。
遅発性に溶血性尿毒症症候群(HUS)を来しうる。ベロ毒素は感度79%、特異度100%と有用。培養は発症後2日間の感度は90%以上だが、発症7日後では30%と低下する。

・HUSは腸管出血性大腸菌(EHEC)の下痢を発症後、6~9(2~14)日目、腸炎症状が鎮静化して2~3日後に続発する、溶血性貧血、血小板減少、急性腎不全の事を言う。年齢(小児、高齢者)は発症リスクを高める。抗菌薬投与は一定の見解が定まっていないが、海外ではリスクを高めるとして非投与が推奨される。国内では、感染初期の投与はHUS発症リスクの低下と関連したとする報告がある。過去のO157感染を証明するには大腸菌O157LPS抗体が有用。感染5日目から検出可能で、感度は90%、1ヶ月程度は高値を示す。

参考文献

「ジェネラリストのための内科診断リファレンス」

子供が下痢で脱水症状を起こしていると言われたら。お勧めの飲み物は、やっぱりOS-1?どうやって飲ませれば良い?

小児急性胃腸炎患者への経口補水療法(ORT)についてまとめました。

・ORTには補水相(下痢・嘔吐により喪失し、現在不足している水分と電解質を補充する)と維持相(下痢・嘔吐の持続により喪失して行く水分と電解質を補充する)の2相が含まれます。

・経口補水液は、Na濃度60~70nmol/L、208~270mOsm/Lの低浸透圧ORS(oral rehydration solution)が適しています。欧米の勧告レベルに合致するORSは、国内で入手出来るのはOS-1、ソリターT配合顆粒2号のみです。

・初期治療として、不足している水分と同量のORS(50~100mL/kg)を3~4時間かけて補正することが推奨されます。ティースプーン1杯もしくは5mLをスポイトなどで少量づつ投与し、徐々に増やして行きます。2歳以下では1~2分毎、嘔吐があれば5~10分待って、再度もっとゆっくりと、2~3分毎に与えます。

・経口補水液を嫌がる場合は、重湯を1/2に希釈して、100mL当たり0.3~0.4gの塩で味付けすると、ORSに近い組成となります。重湯・お粥は下痢の回数を減少させると言う報告があります。その他、味噌汁の上澄みを1/2~1/3に希釈することで、Na濃度はORSに近くなります。

・脱水を起こしていない、あるいは軽度に留まっている急性胃腸炎疾患児であれば、脱水予防が主な目的となるため、水分摂取は必ずしもORSに固執しなくとも良いです。ただし、炭酸飲料・市販の果実ジュース・甘いお茶・コーヒーなどは避けましょう。脱水を起こしている場合は、必ずORSを用いて下さい。

・母乳栄養は継続してよいです。ORSによる脱水補正中でも、母乳を併用した方が重脱水が少ないと言うエビデンスがあります。

・ORTによって脱水が補正されれば、ミルクや食事は早期に開始してよいです。内容は年齢に応じた通常の食事でよいです。

・ORTで脱水症状が改善した後に開始するミルクは希釈しません。希釈しても治癒までの経過に利点はありません。

・エビデンスは十分でありませんが、高脂肪の食事や糖分の多い飲料は避けることが推奨されます。

出典 「小児急性胃腸炎診療ガイドライン2017年版」 日本小児科救急医学会診療ガイドライン作成委員会編

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

大塚製薬 オーエスワン 500mlx24
価格:4680円(税込、送料無料) (2018/9/20時点)