抗てんかん薬の催奇形性、特に神経管開存は葉酸代謝阻害が一因と考えられ、妊娠前からの葉酸服用を指導する必要がある。

要点:抗てんかん薬の催奇形性、特に神経管開存は葉酸代謝阻害が一因と考えられ、妊娠前からの葉酸服用を指導する必要がある。

バルプロ酸(VPA)による特徴的な奇形として、二分脊椎が1~2%の頻度発生した事が報告されています。VPAの催奇形の危険度は投与量・血中濃度と相関があり、血中濃度が70ug/mL以下ではリスクの増大が見られない為、治療上可能であれば、この濃度以下に維持する事の重要性が指摘されています。

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スタチンとマクロライドの相互作用リスクは一様でない。リスクの高いのは、シンバスタチン、クラリスロマイシンが共に高用量の場合。

要点:シンバスタチンを高用量で服用している小柄な女性は、クラリスロマイシン800mg/dayを含むピロリ菌除菌レジメンで横紋筋融解症を起こしやすい。

スタチンとマクロライドの相互作用は、CYP3A4を介する薬物代謝阻害作用と、OATPsを介する薬物トランスポーター阻害作用が知られていますが、今回は薬物代謝阻害作用の面から考察をします。

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高齢者のジゴキシンは、ジゴキシン中毒を起こしやすいので、TDMが望ましい。

要点:高齢者のジゴキシン使用は、ジゴキシン中毒を起こしやすいので、TDMが望ましい。

ジゴキシンは慢性心不全に処方される症例を散見します。ジゴキシンは、DIGスタディにおいて、左室駆出率45%以下の慢性心不全患者に対してACE阻害薬とループ利尿薬に追加した場合、総死亡率は変えないが入院を相対リスクで28%(95%CI:21-34%)減少させました1)。

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ラメルテオンはフルボキサミンと併用した場合、AUC82.6倍、Cmax28.1倍に上昇する為、併用禁忌。

要点:ラメルテオンはフルボキサミンと併用禁忌だが、併用した場合、AUC82.6倍、Cmax28.1倍に上昇する。

ラメルテオンはフルボキサミンと併用禁忌1)ですが、その妥当性について考察したいと思います。

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トリアゾラムはCYP3A4の相互作用により、クラリスロマイシン800mg/dayを含むピロリ菌除菌レジメンと併用は避けるべき。

要点:トリアゾラムはCYP3A4の相互作用により、クラリスロマイシン800mg/dayを含むピロリ菌除菌レジメンと併用は避けるべきと考えられる。

トリアゾラム0.25mgは、添付文書上クラリスロマイシンと併用注意の記載がありますが、クラリスロマイシン800mg/dayを含むピロリ菌除菌療法中も安全に服用することは出来るでしょうか。

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レボフロキサシンは腎機能に応じて用法用量を調節すると、反復投与による血中濃度上昇がなく、有害事象の発生も少ない。

要点:レボフロキサシンは腎機能に応じて用法 用量を調節した方が副作用発現が少なく、有効 率も85%以上ある。シュミレーションでは、用 量調節をした場合、反復投与しても最高血中濃 度の上昇は無いが、調節しなかった場合、腎機 能中等度低下の患者は3日後に最高血中濃度が 1.5倍、高度低下は7日後に2.6倍まで上昇する。

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童話「野菜保険」




野菜は健康に必要な食べ物ですが、時に高価で、皆がいつでも買えるものではありません。そこで国は、富の再分配を促し、国民の野菜を食べる機会が均等となるように、ある日、野菜保険を作りました。

収入に応じて野菜保険の保険料を納めていれば、定価の1割から3割で野菜が買えるようになりました。またお金に困っている人は、無料で野菜が買えるようになりました。

皆、喜びました。そして、こぞって、国産の無農薬野菜を買うようになりました。値段が手頃で残留農薬の基準を満たしていても、そういう野菜は売れなくなりました。

野菜保険は発足時の保険料では賄えなくなりました。次第に保険料は上がり、そのうちに税金も投入されるようになりました。税金の投入額は、徴収した保険料の総額と同じくらいの金額に膨らんで行きました。野菜保険の自己負担も4割、5割と上がって行きました。そしてある日、とうとう野菜保険は破綻してしまいました。

コストを段階的に提示することで、患者のゼロリスク希求を少なくし、リスクの受容を促す。

要点:薬物療法には有害事象が付き物だが、コストを段階的に提示することで、患者のゼロリスク希求を少なくし、リスクの受容を促す。

薬物療法と言うリスクを低減する取り組みによって、他の新たなリスクを増大させてしまう事があります。これが有害事象で、リスク学では代償リスクまたは対抗リスクと呼び、この行為をリスクトレードオフと呼びます。一般に、リスクトレードオフの問題を含めて包括的にリスクを評価することで、リスクの不確実性は一層増大する事になります。現実的にはゼロリスクは有り得ないので、受け入れられるリスクとそうでないリスクの間のどこかで線引きをして、それより小さなリスクを安全と見なす、と言った安全概念が必要です。

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インチュニブはクラリスと安全に併用出来るでしょうか?PISCSで予測しました。




インチュニブはクラリスと安全に併用出来るでしょうか?PISCSで予測しました。

はじめに

インチュニブ(成分名グアンファシン)服用中の児童にクラリス(成分名クラリスロマイシン)が処方された

インチュニブ錠1mgを服用中の児童(10歳、体重34kg)に、クラリス錠200mg 2錠 分2 朝夕食後 4日分が処方されました。

併用注意の記載があるため、処方医に疑義照会したところ、処方通りとの回答を得ました。

治療のメリットが勝ると判断されたのでしょう。

この併用は、どれくらい安全なのでしょうか?

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