CKD患者における当帰の用量・時間依存的な腎保護作用
☑️はじめに
慢性腎臓病は進行性の疾病です。世界的に罹患率が増加しており、医療システムに負担をかけています。
その発症と進行には、慢性炎症と酸化ストレスが関与し、腎線維化が引き起こされて心血管疾患や死亡率の増加を招きます。
基礎療法であるRAS阻害薬は進行を軽減しますが、その効果は限られています。
中薬は炎症や酸化ストレスを多方面で調整し、腎保護効果を示し、西洋医学との併用で進行を緩和する可能性があります。
例えば黄耆、大黄、丹参、当帰は腎保護作用が確認されていますが、当帰の単独使用の効果は不明のままです。
また、CKD患者における中薬使用が高カリウム血症のリスクを高めるかどうかは不明です。
今回紹介する研究は、これらの臨床疑問を検証するため計画されました。
CKDへの中医学的アプローチですね。
コクランレビューでは冬虫夏草や黄耆に報告があるけれど、エビデンスの質が低く結論できないとしているよ。2014年までのメタ分析でやや古いから、今日の論文が楽しみだね!
プロローグ
💻・・・当帰使用者および黄耆、大黄、丹参使用者のaHRは、ESRDでそれぞれ0.77(95%信頼区間;0.69-0.86)および1.04(0.91-1.19)、死亡でそれぞれ0.55(0.53-0.57)および0.71(0.67-0.75)であった。
当帰使用による腎および生存の利益は、いくつかの感度分析において一貫していた。
用量依存的、時間依存的な腎保護効果と用量依存的な生存利益が当帰の使用で観察された。
出典: twitter.com
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