皮膚感染症に対してCDTRは有効か:PK/PD理論からの考察

経口第三世代セファロスポリンのセフジトレン(CDTR)は、添付文書上、表在性皮膚感染症の適応がありますが、JAID/JSC感染症治療ガイドの皮膚軟部組織感染症の章には毛包炎・せつ・よう・伝染性膿痂疹の推奨薬物としてCEX、CCLと言った第一世代セファロスポリン、MINO、AMPCやCVA/AMPCが挙げられ、CDTRの記載はありません1)。

ここではPK/PDの観点から、皮膚感染症に対するCDTRの有効性を検討してみたいと思います。

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レボフロキサシンは腎機能低下時の投与設計式が成立する為の仮定を満たすか、検証する。

要点:レボフロキサシンは腎機能低下時の投与設計式が成立する為の仮定を満たす。

腎消失型の薬剤の、腎障害時の投与設計関係式の適応範囲についての考察です。
CLtot=CLR+CLeR (全身クリアランスは腎クリアランスと腎外クリアランスの和である。)
CLR=Ae・CLtot    (腎クリアランスは全身クリアランスに未変化体尿中排泄率をかけたものである。)
この式が成り立つための仮定は以下の3つです。

仮定1:クレアチニン・クリアランスから見た腎機能の比は薬物の腎クリアランスの比に相当する。
仮定2:腎障害時には腎外(肝)クリアランスは変動しない。
仮定3:分布容積は一定である。
レボフロキサシンにこの仮定が成立するか、考察して行きます。

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