子どもに熱が出たけれど、溶連菌か見分けるのに、お医者さんはどんな所を見ているの?

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こんにちは。研修認定薬剤師の奥村です。昨日に続いて溶連菌の話をします。病院で、どんなときに溶連菌と疑われるでしょうか。熱や喉の痛みがある時ですか?そう答えた人は、いい線いっています。

小児科のお医者さんが使用される、溶連菌と見分けるポイントがあります。

①熱が38度ある。
②咳が出ていない。
③首の前側が腫れていて、押すと痛む。
④喉に白い膿がついているのが見える。
⑤3歳から14歳である。

当てはまれば1点ずつ加算され、合計した点数で、溶連菌の可能性が何%あるか予想されます。過去の調査で、0点で8%、1点で14%、2点で23%、3点で37%、4点で55%が溶連菌であったと言う報告があります1)。

2点及び3点で溶連菌を疑い、喉の拭い液をサンプルにした検査を行って陽性であれば抗生物質を処方、また4点以上であれば検査なしで抗生物質を処方されることが多いようです。

いかがでしたでしょうか。病院でお子さんが溶連菌と診断された時は、このポイントを思い出して見て下さい。

1)Large scale validation of the Centor scores to predict group A streptococcal pharyngitis. PMID 22566485

参考
「ジェネラリストのための内科診断リファレンス」

「かぜ診療マニュアル」