「寄り道」呼吸器診療 呼吸器科医が悩む疑問とそのエビデンス [ 倉原優 ]

就学前の小児喘息の患児で、コントロールの悪い子がいました。昨夜は咳がひどく、よく眠れなかったそうで、お母さんも憔悴した様子です。

話を聞いていると、アルコール臭が苦手で、吸入ステロイドのオルベスコが殆ど吸入出来ていないそうです。コントローラーとして重要なので、これが吸えるようになれば症状も落ち着いて来るのではないかと考えました。

フルタイドエアゾールは、エタノールを含有しない製剤です。肺内への到達率はオルベスコの方が勝るので、セカンドラインの薬ですが、先ずは吸える事が優先と思いました。処方医は主にオルベスコを処方されますが、何人かはフルタイドエアゾールも処方されているので、情報提供と処方提案をしようと考えました。

結果、フルタイドエアゾールに変更となり、お母さんの希望で1回分をカウンターで吸入してみたところ、問題なく吸えるようになりました。お母さんには、吸入が寝る前2吸入から朝夕1吸入ずつに変わること、吸入前に器具を振り混ぜること、120回吸入後はガスのみ噴霧されることなど、製剤変更による注意点を伝えました。そして、今後は喘息の症状変化をフォローして行きましょうと話しました。

今回スムーズに処方提案が出来て良かったです。紹介する書籍は吸入薬のことも書かれていて参考になりました。日頃から情報を仕入れて準備して置くことが何より業務の質を上げる為に大事です。この書籍は役に立つと思います。

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