費用対効果を満たす冠動脈疾患一次予防のスタチン療法。糖尿病・脂質異常症合併の疫学とスタチンのエビデンス。



冠動脈疾患の一次予防目的のスタチン療法において、1日薬価112円で計算した場合、すべての群において費用対効果の面からは推奨されない、と言う記事を書きました。

ただし、これは2012年時点でのプラバスタチン10mgの薬価での評価であり、現在最も安価なジェネリックがその1/5の薬価である事から、糖尿病を含めた一部の群では一次予防が推奨される、という経済分析が新たに報告されています1)。

そこで、脂質異常症の既往のある患者の、冠動脈疾患の一次予防目的のスタチン療法について、疫学、スタチンのエビデンスを紹介します。

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家族性高コレステロール血症(FH)について。疫学、診断、治療。その2。



FHの記事の続きです。

FHは見逃されやすい疾患とされ、FH患者のうち、診断が確定しているのは全体の15~20%程度で、しかも適切な治療を受けているのは10%に過ぎないと言う海外の報告があります1,2)。

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家族性高コレステロール血症(FH)について。疫学、診断基準、治療目標等。



動脈硬化疾患予防ガイドライン2017では、一次予防において、まずは生活習慣を改善し、数値の改善が見られない場合は、家族性高コレステロール血症(FH)を疑い薬物療法を考慮と書かれています。

そこで、FHについてまとめて見ました。

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