初めて見たオグサワ処方。オグシオに似ているネーミングの意味は?

こんばんは。アロマ薬剤師🌿ゆき🌿です。今日は怒濤の処方箋ラッシュでした。普段は60%で流しているのですが、一時的に100%の力を出していましたね😅薬局スタッフのみなさまも、お疲れ様でした。

さて、今日は珍しい処方箋を見ました。

オーグメンチンSR錠250 3錠 分3
サワシリンカプセル250mg 3カプセル 分3
(分3は3回に分けて飲む、と言う意味のです。)

😲オグサワだ!

そう、小椋選手と潮田選手でオグシオだったように、オーグメンチンとサワシリンでオグサワ処方なのです✨

細菌性肺炎の外来で使用される処方です。実はどちらも抗生物質なのですが、サワシリンはアモキシシリンと言うペニシリン系抗生物質、オーグメンチンはアモキシシリンにクラブラン酸が配合された抗生物質です。

😔あれ?ペニシリンが、かぶってますね。クラブラン酸って、何でしょう?

クラブラン酸は、ペニシリンを壊すβ(ベータ)ラクタマーゼと言う酵素を邪魔する薬です。耐性菌の中には、βラクタマーゼをつくる菌がいるのです。いわゆる耐性菌です。肺炎の場合、インフルエンザ菌が、このタイプの耐性菌として問題になります。

ペニシリンが被るのは、理由が2つあります。

①保険適応されるより高用量でペニシリンを使いたいので、2種類の上限を組み合わせて処方した。

②オーグメンチンを倍量で使用すると、クラブラン酸の量が多くなりすぎるので、単味のサワシリンを組み合わせて処方した。

ペニシリンを高用量で使いたい理由は、ペニシリンが結合する細菌由来のたんぱく質が、変異を起こしていて、通常用量より多くしなければ結合しない場合があるからです。いわゆる耐性菌です。肺炎の場合は、肺炎球菌が、このタイプの耐性菌として問題になります。

オグサワ処方は、日本感染症学会、日本化学療法学会の合同ガイドラインでも、細菌性肺炎の第一選択として言及されている処方です。

オグシオと同じように、コンビを組むことで力を発揮するオグサワ処方、わたしたちも薬局のチームとして、業務で個人では出せない力が、発揮出来たら素晴らしいなと思いながら、筆を置きたいと思います✨

参考文献
JAID/JSC感染症治療ガイド2014



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間欠型喘息にモンテルカストを短期に限って使用するエビデンスがある。

間欠型喘息に対するモンテルカストの短期使用については、220人規模のRCT、二重盲検、プラセボ対照のスタディがあります1)。

SABAのみ使用している2-14才の間欠型喘息の子どもを対象に実薬/プラセボを予め与え、喘息発作が起こったとき7日ないし発作が静まるまでモンテルカストを服用させました。

結果、プラセボに比して喘息による予期しない医療機関への受診が、オッズ比で0.65(95%CI;0.47-0.89)と有意に減少しました。専門家の受診と入院は統計的有意差はないが減少傾向がありました。

以下、論文アブストラクトの機械翻訳を掲載します。
「小児における断続的喘息の短期モンテルカスト:ランダム化比較試験。

比喩:小児では、断続的な喘息が最も一般的なパターンであり、大部分の悪化の原因となる。モンテルカストは、作用の急速な開始を有し、断続的に使用される場合に有効であり得る。

目的:断続的な喘息の小児におけるモンテルカストの短期間の経過が喘息の重症度を変えるかどうかを判断する。

方法:間欠性喘息を有する2歳〜14歳の小児は、この多施設無作為化二重盲検プラセボ対照試験に12ヶ月間参加した。モンテルカストまたはプラセボ治療は、上気道感染または喘息症状の発症時に両親によって開始され、最低7日間または症状が48時間続くまで継続した。

測定値と主な結果:合計220人の子供が無作為化され、107人がモンテルカストに、113人がプラセボにランダム化された。 202例の患者が治療を受けたエピソードは681件(モンテルカスト345件、プラセボ336件)であった。

モンテルカストグループは、プラセボ群の228例(163例、オッズ比0.65、95%信頼区間0.47〜0.89)と比較して、喘息に対する163件の予定外ヘルスケア資源利用率を示した。

専門家の出席と入院期間、エピソードの期間、ベータアゴニストとプレドニゾロンの使用は有意ではなかった。症状は14%減少し、夜間は8.6%(p = 0.043)、学校や託児では37%、休暇では33%(両者ともp <0.0001)で覚醒した。

結論:喘息エピソードの最初の徴候で導入された短期間のモンテルカストは、断続的な喘息の小児における急性の医療資源の利用、症状、学校の休暇、親の休暇の適時の減少をもたらす。」

1)Short-course montelukast for intermittent asthma in children: a randomized controlled trial. Am J Respir Crit Care Med. 2007 Feb 15;175(4):323-9. Epub 2006 Nov 16.  PMID:17110643 DOI:10.1164/rccm.200510-1546OC

Am J Respir Crit Care Med. 2007 Feb 15;175(4):323-9. Epub 2006 Nov 16.

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「寄り道」呼吸器診療 呼吸器科医が悩む疑問とそのエビデンス [ 倉原優 ]

就学前の小児喘息の患児で、コントロールの悪い子がいました。昨夜は咳がひどく、よく眠れなかったそうで、お母さんも憔悴した様子です。

話を聞いていると、アルコール臭が苦手で、吸入ステロイドのオルベスコが殆ど吸入出来ていないそうです。コントローラーとして重要なので、これが吸えるようになれば症状も落ち着いて来るのではないかと考えました。

フルタイドエアゾールは、エタノールを含有しない製剤です。肺内への到達率はオルベスコの方が勝るので、セカンドラインの薬ですが、先ずは吸える事が優先と思いました。処方医は主にオルベスコを処方されますが、何人かはフルタイドエアゾールも処方されているので、情報提供と処方提案をしようと考えました。

結果、フルタイドエアゾールに変更となり、お母さんの希望で1回分をカウンターで吸入してみたところ、問題なく吸えるようになりました。お母さんには、吸入が寝る前2吸入から朝夕1吸入ずつに変わること、吸入前に器具を振り混ぜること、120回吸入後はガスのみ噴霧されることなど、製剤変更による注意点を伝えました。そして、今後は喘息の症状変化をフォローして行きましょうと話しました。

今回スムーズに処方提案が出来て良かったです。紹介する書籍は吸入薬のことも書かれていて参考になりました。日頃から情報を仕入れて準備して置くことが何より業務の質を上げる為に大事です。この書籍は役に立つと思います。

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