透析患者のLVFXの用法用量はCCr<20に準じる。過量投与は中枢性副作用を起こす場合があり、注意が必要。



こんにちは。研修認定薬剤師の奥村です。まだまだ髪を切る順番が来ないので、更にブログ記事更新します。

透析患者に対するレボフロキサシン(LVFX)の用法用量は、添付文書には記載がありません。

第一三共のサイトを確認すると、透析中の用法用量は確立されていないが、米国ではクレアチニンクリアランス(CCr)<20に準じるとの情報がありました。

具体的には、初回のみローディングドース500mgを使用し、以降は48時間おきに250mgを使用します。

日本腎臓病薬物療法学会の「腎機能低下時に最も注意が必要な薬剤投与量一覧表」2018年1月24日改定31版にも、同様の用法用量が推奨されています。

CCr<20の腎機能高度低下患者に常用量を投与した場合、どうなるかを試算しました。

Guisti-hayton法より補正係数0.27であり、腎機能正常者(CCr≧80)と比較して、単回投与時のAUCが約4倍に上昇します。

また半減期が7.9時間から34時間に延長していることから、反復投与した場合、Ritschel理論より半減期の5倍の170時間、7日目に定常状態に達します。

最高血中濃度Css.maxは、蓄積率1/(1-exp(-0.693・24/34)=2.58より、単回投与時のおよそ2.6倍と推定されます。

一方、腎機能正常であればCss.maxは単回投与時の1.14倍と推定されます。

民医連HPの副作用モニター情報によると、腎機能の低下した高齢者に標準量のLVFXを投与して、認知症様の中枢神経系症状が生じた症例が報告されており、過量投与には注意が必要と考えられます。

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