ビタミンD過剰による高カルシウム血症について

血清カルシウム濃度が12mg/dLを超えると食欲低下、嘔気に始まり、口渇・多飲・多尿や便秘を来たします。進行すると精神症状・意識障害を呈する場合があります。これが高カルシウム血症です。

ビタミンD過剰による高カルシウム血症は、外来での高カルシウム血症の原因の0.5%を占めます1)

サプリメントの天然型ビタミンDは非活性型であり、高カルシウム血症の原因になることはまずありません。

サプリメントに含まれるビタミンDは5-25μg程度ですが、1250μg/日までの摂取では明確な有害事象の報告はありません2)。

一方、薬剤の活性型ビタミンD3は非活性型ビタミンDの1000倍の力価があり、高カルシウム血症の原因として重要です。

活性型ビタミンDは半減期が数日程度であり、過量投与の場合、薬剤の中止後数日で改善します。

参考
ジェネラリストのための内科診断リフアレンス 医学書院
1)Lancet.1980 Jun 21;1(8182):1317-20
2)AmJ Clin Nutr.2007 Jan;85(1):6-18

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