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主治医からは飲むようにと言われているコレステロールの薬を、検診では医療費の無駄だから飲むには及ばないと言われたのですが。
☑️はじめに
今日は一次予防のスタチンの話です。
SNSでタイトルのような話題が流れていました。
主治医の先生を信じたら、と言う結論になったのを眺めながら、健康診断の担当医師の考えたのは、こんなことかなと想像しました。
👧1次予防のスタチンてどう考えたらいい⁉️
👩費用対効果の考え方が役立つよ
👩一般的に1QALYを増加させる為に社会的に許容される支払い額は600~700万円とされる
👩一次予防のコストは最もリスクの低い女性・45歳・危険因子なしで3億2946万円、最も高い男性・喫煙・高血圧・糖尿病で1269万円と試算されたよ
👩つまり、如何なるグループも1次予防は費用対効果に優れないと言うこと
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☑️リスクは一様でない
同じコレステロール高値でも、リスクは一様でありません。
心筋梗塞の発症率は最もリスクの低いグループと、最もリスクの高いグループの間で実に100倍の開きがあります。
そして、個々人のリスクはその間にあります。
スタチンを飲むことで、5年間で1QALY(1人の不都合のない生活1年分)得するために必要なコストは、2011年の推計で、前者が3億2946万円、後者が1269万円。
1QALYの上限値、最大支払い意志は、日本で600~700万円と言われています。
それを下回る費用対効果をもつ医療行為が、おおむね社会として出費に見合うと考えられます。
しかしながら、最もリスクの高いグループさえ最大支払い意志の額を越えていました。
スタチンの一次予防はどの集団においても費用対効果の観点からは見合わず、推奨しない、と言うのが2011年の報告書の結論でした。
☑️まとめ
家計に占める生命保険の支出と同じで、収入に見合った支出の適正金額があるはずです。
リスクを恐れてオプションを付け過ぎれば生命保険料は高額となり、家計は破綻するでしょう。
今後は健康診断医師のような考え方が主流になるのではないでしょうか。
追記。
ただし、家族性高コレステロール血症であれば、話は別です。
記事をあらためて書きたいと思います。
☑️参考文献
薬局2018年4月号 所得格差時代の薬物療法
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