検査票の血清クレアチニン、CCr、eGFRを添付文書のCCrと結びつける

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検査票の血清クレアチニン、CCr、eGFRを添付文書のCCrと結びつける

☑️はじめに

腎機能に関する検査値で、日常目にするのは血清クレアチニン、クレアチニンクリアランス(CCr)、eGFRのどれかと思います。

添付文書の腎機能に応じた用法用量は、クレアチニンクリアランスで書かれていることがほとんどと思います。

そこで、この二つを結びつける方法を書こうと思います。

腎機能の指標って、いくつもあるのでややこしいですね。

分かりやすく説明しようね。

プロローグ

👩「…次に個別eGFRを説明しよう」

👩「標準化eGFRを1.73で割って、患者の体表面積をかけたものだよ」

👩「詳しい説明は省くけど、添付文書のクレアチニンクリアランスに近似するよ」

👩「従って、腎機能に応じた減量の判断には個別eGFRを用いるよ」

👧「分かりました、先輩」

出典: twitter.com

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☑️①血清クレアチニンが分かっている場合

Cockcroft-Gault式を使ってクレアチニンクリアランスを計算します。

((140-年齢)×体重)/(72×血清クレアチニン)
女性の場合は0.85をかける。

ただし、日本の血清クレアチニンの測定方法は酵素法、欧米の測定方法はJaffe法と異なります。

添付文書のクレアチニンクリアランスはJaffe法による血清クレアチニンが使用されています。

そこで、酵素法による血清クレアチニンに0.2を加えてCockcroft-Gault式で計算して下さい。

☑️②クレアチニンクリアランスが分かっている場合

上述のように、日本と欧米で血清クレアチニンの測定方法が異なります。

酵素法で測定した血清クレアチニンを使用してCockcroft-Gault式で計算した場合、20~30%ほどクレアチニンクリアランスが高くなります。

従って、酵素法に基づくクレアチニンクリアランスに0.789をかけて下さい。

☑️③eGFRが分かっている場合

標準化eGFRが与えられています。

体表面積1.73m2に標準化されています。CKDのステージを表すために用いますが、投与量の判断には使えないので注意が必要です。

1.73で割り、体表面積をかけて、個別eGFRを求めて下さい。

☑️まとめ

①~③の方法で求めたものは、添付文書に書かれているJaffe法に基づくクレアチニンクリアランスに近似出来ます。

いかがでしたか?
明日からの業務に活用して頂ければ幸いです。

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最終更新日2022年6月29日

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