ベジタリアン食は糖尿病患者のCKDリスク低下と関連しますか
はじめに
糖尿病は高血糖を引き起こし、心血管疾患や神経障害などの合併症を招く疾患です。
治療には薬物と生活改善が必要で、食事療法も重要です。
食事の中でも、カロリーや脂肪の制限が効果的で、地中海食や植物ベースの食事が推奨されます。
慢性腎臓病（CKD）は腎機能の低下を特徴とし、糖尿病が主な原因です。
食事介入が重要ですが、タンパク質制限が主なアプローチで、特に地中海食や植物ベースの食事が有益です。
ベジタリアン食はCKD患者にも安全で、腎代替療法の開始を遅らせる可能性があります。
先行研究では、ベジタリアン食が一般人口のCKDリスクを低減する可能性が示されました。
しかし、糖尿病患者におけるベジタリアン食の影響は不明です。
今回紹介する研究の目的は、健康的な食習慣、特にベジタリアン食が、糖尿病患者における慢性腎臓病のリスクに関連しているかどうかを調査することです。
プロローグ
国際的な慈善活動で知られる台湾の仏教団体、慈済基金会が運営する慈済医療志業は、世界で三番目に大きく、アジアでは最も完成度の高い「ベジタリアン栄養研究データベース」を完成させた。これは数千人の市民に対し10年以上もの年月をかけて追跡調査をしたデータを基にしている。
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