心房細動と診断されて、抗凝固療法を開始するか判断する場合、CHADS2スコアと言うスコアリングを利用して、脳梗塞の年間発症率を推定します。
“CHADS2スコアに基づいた心房細動のリスク推定は、アルゴリズムと言う方略であり、一定の客観性を持つ。” の続きを読む
スタチンを服用するかは、医療・社会・経済的視点が必要となる。
スタチンを服用するかは、医療・社会・経済的視点が必要となる
はじめに
以前、スタチン服用によるコストと、副作用リスクを具体化する方法について話しました。
今回はそれにも関わらず、スタチンを服用した方がいいのかと言う話をしようと思います。
リスクの大きさを考える手法が必要となります。
スタチンを服用するほどにリスクが大きいのか、と言う観点から始めて、最後に横紋筋融解症のリスクは大きいのか、と言う話で終わりたいと思います。
医学的にはどんなに低リスクでもCVD抑制効果ありますけど…
うん、これは医学的観点だけでは答えの出ない問題だと思う。医療経済の視点を得て、社会的に許容できるコストなのか、という考え方を学ぼう。
プロローグ
スタチンはCVDの1次予防効果も証明されているんですよね。
どんな低リスクでも飲んだ方がいいですか?
うん、2つの視点から言えることがある。
①医療経済分析して、社会的に許容できるコストであるか。
②副作用の発現頻度を考え、リスクベネフィットのバランスがとれているか。
出典: twitter.com
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コストを段階的に提示することで、患者のゼロリスク希求を少なくし、リスクの受容を促す。
コストを段階的に提示することで、患者のゼロリスク希求を少なくし、リスクの受容を促す。
はじめに
薬物療法と言うリスクを低減する取り組みによって、他の新たなリスクを増大させてしまう事があります。
これが有害事象です。
リスク学では代償リスクまたは対抗リスクと呼び、この行為をリスクトレードオフと呼びます。
一般に、リスクトレードオフの問題を含めて包括的にリスクを評価することで、リスクの不確実性は一層増大する事になります。
現実的にはゼロリスクは有り得ないですよね…
プロローグ
痛風だよ。
腎臓もよくないから飲んだ方がいいと言われたけど、副作用のある薬は飲みたくないなあ。
どうしたものやら…
リスクマネジメントの考え方が参考になるよ。
出典: twitter.com
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