PISCSで薬物相互作用をAUC変化率として定量的に評価する。




PISCSで薬物相互作用をAUC変化率として定量的に評価する。

☑️はじめに

未知の組み合わせの薬物相互作用も、PISCSで定量的に評価できる

添付文書に併用注意の相互作用は沢山書かれています。でも、一体どれくらい注意したら良いのか、困る事はありませんか?

そこで紹介したいのが、PISCSです。薬剤固有のパラメーターを利用して、臨床報告のない組み合わせの相互作用も定量的に評価する理論です。

東大病院薬剤部の大野先生が発案された理論で、成書も出版されています。厚労省の相互作用の評価にも、そのコンセプトが採用されています。

医薬品開発と適正な情報提供のための薬物相互作用ガイドライン

出典: www.pmda.go.jp

本記事では、薬物相互作用を表記する用語を概観した後、PISCSを紹介しようと思います。

プロローグ

👧あらあら、セロケン服用中の方にラミシール錠が処方されましたよ~🦋

🐗CYP2D6の相互作用があるんじゃね⁉️

👧併用でセロケンのAUCが3~10倍になりますね~🦋どうします?

🐗疑義照会に決まってるじゃねぇか💢💢
🐗ラミシール錠が削除にならなきゃ、調剤しねぇぞ‼️

👧ちなみにAUC上昇率はPISCSのCR-IR法によりました🦋え、知らない?知らないならしょうがない。まあ、薬剤師なら知っていて当然ですけど🦋

🐗今すぐ読んでやるぜ💢💢

出典: twitter.com

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テグレトール®️(カルバマゼピン)とクラリスロマイシンで眠気が出ることを定量的に評価する試みをしました。



テグレトール®️(カルバマゼピン)とクラリスロマイシンで眠気が出ることを定量的に評価する試みをしました。

☑️はじめに

てんかんの既往のある高校生Aさんは17歳6ヶ月、体重不明です。

カルバマゼピン500mg/日を1日2回に分けて服用しています。TDMのデータ不明です。クラリスロマイシンを飲んで、強い眠気が出たと聞きました。

ここでは、クラリスロマイシンの併用によるカルバマゼピン血中濃度の変化を、定量的に評価する試みをします。

はじまり、はじまり

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臨床研究の論文を読み始めた人にお勧めする3冊の書籍。



臨床研究の論文を読み始めた人にお勧めする3冊の書籍。

はじめに

MRさんが臨床研究を元にプロモーションしてくるんだけれど、信用して良いのか正直よくわからない。

メーカーとしては製品を出来るだけ良く見せたいだろうし、論文のどんなところに注意して解釈したらいいの?誰かタスケテ…。

わたしも、そうでした。少しずつ本で勉強して、論文を解釈する手法を学んで来ました。独り占めしているのはもったいないので、シェアしたいと思いました。

このブログで紹介している本を読めば、臨床研究の論文を鵜呑みにせず、解釈出来るようになります。

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