低リスクの人が薬を飲んだ場合、コレステロールは下がるけれど心筋梗塞が減るかどうかは分からないと言うのは本当ですか?

こんばんは。研修認定薬剤師の奥村です。今日は家族でイオンの初売りに行きました。すごい人でしたが、福袋など買えました。

さて、今日は昨日の話の続きです。心血管イベント発症の一次予防を考えた場合、1日薬価を112円で計算すると、費用対効果の観点からは、全ての群において推奨しないと報告されていると書きました。

ただし、これは薬の効果がある、イベントを減らす事が確かである、と言う前提でのみ成立する議論です。

Smithらのメタ分析では、低リスク群では脂質低下療法を行うと、総死亡が1.22倍増加しました。2012年のメタ分析でも、10年リスクが20%未満では死亡の増加こそ見られませんでしたが、心血管イベントの低下が認められていません。

このような場合、費用対効果分析そのものが成立しません。

確かにコレステロール値は下がるかも知れませんが、これは「代理エンドポイント」と呼ばれるもので、「真のエンドポイント」心筋梗塞が減るかどうかは別の話です。

ただし、家族性高コレステロール血症であれば、話は別です。記事をあらためて書きたいと思います。

参考
薬局2018年4月号 所得格差時代の薬物療法

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