主要血管イベントのベースラインリスクが5年間で10%未満の患者へのスタチンによる主要血管イベントの抑制効果は不明

低リスク患者に対するスタチン治療の効果を検証したメタ分析(Cholesterol Treatment Trialists'(CTT))の紹介をします。

一次予防の部分だけ抜き出して紹介をします。

この報告によれば、5年間の主要血管イベント(major vascular events:MVE)のベースライン・リスクが5%≦,<10%では、血管疾患の既往がない場合、血管死は相対リスクRR 0.75(0.55~1.04)でした。

また、ベースライン・リスクが<5%では相対リスクRR 0.80(0.43~1.47)でした。

このように、有意差が示されず、低リスク患者へのスタチンによる主要血管イベントの抑制効果は不明、と解釈されます。

主要血管イベント(MVE)と呼んでいるものには、主要冠動脈イベント(非致死的MIまたは冠動脈死亡)と脳卒中と冠血管再建術を含んでいます。

なお、動脈硬化学会の2017年のガイドラインでは、一次予防の場合、10年間の冠動脈疾患発症率が2%未満を低リスク、2-9%未満を中リスク、9%以上を高リスクと定義しています。

冠動脈疾患には、心筋梗塞、冠動脈バイパス、冠動脈形成術、24時間以内の内因性急性死が含まれます。

1)The effects of lowering LDL cholesterol with statin therapy in people at low risk of vascular disease: meta-analysis of individual data from 27 randomised trials.

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