セフジトレン細粒をどうしても戻してしまうのですが。

小児科から、セフジトレン細粒の処方箋が来たのですが、事務さんが耳打ちしてくれました。以前、セフジトレン細粒が処方された時、3回飲ませたが3回とも吐いてしまって、どうしても飲めなかったと、申し送りにあったそうです。

医院でも申し送りはあるのでしょうが、代診医師だったので見落としたのかも知れません。常勤医師は、ペニシリン系のアモキシシリン細粒と、マクロライド系のクラリスロマイシンドライシロップは飲めるので、いつもそれを処方されています。その事を電話で伝えました。

結果、セフカペン細粒に変更になりました。セフジトレンもセフカペンも、第3世代セフェムと呼ばれる薬です。この高齢の代診医師は、第3世代セフェムを大変好んで処方されるので、驚きませんでしたが、確実に飲める薬にすれば良いのに…と言う思いがひとつ、で、そこまで第3世代セフェムにこだわるのか…と言う思いがひとつありました。

第3世代セフェムは問題のある抗生物質です。粉薬などを口から飲む場合の吸収が悪く、体内に入る薬の量は飲んだ量の半分~数10%です。医療人の間ではDUと呼ばれることもあります。

DUとは、だいたい・うんこの頭文字で、飲んでもほとんどうんこになって出てしまう、と揶揄したものです。日本では大変好まれて処方されてきた抗生物質ですが、血中濃度が中途半端にしか上がらないので、耐性菌を生み出す温床になっていると言われてきました。

耐性菌は近年の世界的な問題です。ようやく国が動き出し、政策で第3世代セフェムも数値目標をあげて削減に取り組むことになりました。大学病院の中には、外来での第3世代セフェムの採用を廃止したところもあります。今回はその流れに逆行するような出来事です。

今日のような事の後は、いつも自問します。薬局薬剤師として何が出来るだろう、と。カウンターを離れて、医療者でない人にも分かりやすい情報を伝えていく事が、自分の良心に従う行為だと思い、今日もブログを書きます。

0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です