シミの治療は保険診療でよいですか?

耳鼻咽喉科の前の薬局で働いていた時、皮膚科からトラネキサム酸、ビタミンCの処方箋を持って来局された方がありました。初老の女性Aさんです。市販のトランシーノ、しみの一種である色素性肝斑の治療薬と類似した処方です。

Aさんに話を伺うと、色素性肝斑ではなく、老人性色素斑のような説明を受けて、それでも何か薬は無いでしょうかと、お願いしたのだそうです。

老人性色素斑は腫瘍なので、レーザーで治療するしかありません。それでも内服薬を処方されたのは、混在する色素性肝斑の治療効果を期待したのかも知れません。

女性にとって見た目が大事な事はとても分かります。一方、美観を得る為の、しみの治療を保険診療で行うことには、微妙な気持ちがします。本来自由診療として、自費で行うものでしょう。

何故なら、保険診療は、収入の多い少ないに関わらず、病気の治療が受けられるように作られた、相互扶助の制度ですから。

それを考え出すと、ニキビの治療はどうなのでしょう。ニキビは保険で治療する病気でしょうか?境界が曖昧になっていく気持ちになった午後でした。


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